スポーツサプリ市場 17年度474億円に 15年度以降2ケタ増で推移(2018.8.23)


 2017年度の国内スポーツサプリメント市場規模は474億円(メーカー出荷金額ベース)──矢野経済研究所が9日、このような調査結果を公表した。前年度比は15.3%増。同市場の規模は15年度以降、毎年度2ケタ増で拡大が続いているといい、今後については「成長率は鈍化しながらも堅調に拡大すると予測する」としている。

 矢野経済は同市場が今後拡大する要因について、2020年の東京五輪・パラリンピックの前後にもラグビーW杯など大型スポーツイベントが開催されることに伴いスポーツへの関心の高まりが予測されること、若年層での身体づくりへの関心、中高年齢層における健康維持・増進や趣味としての運動への取り組みが今後も継続すると考えられること──などを挙げている。

 調査結果の詳細は、『注目が集まるスポーツサプリメント・ボディメイクフード市場の最新動向』として今年5月に発刊済み(税抜15万円)。同社の調べによると、メーカー出荷金額ベースの国内スポーツサプリ市場規模は13年度で304億円。翌14年度は295億円と減少したものの、ここ4年で170億円ほどの伸長を見せていることになる。

 また、国内スポーツサプリ市場を素材別にみると、17年度はプロテインの最終製品が、同じくメーカー出荷金額ベースで280億円と全体の6割を占め、次いでアミノ酸の最終製品が同133億円(構成比28.1%)と、この2素材で全体の約9割を構成しているという。

 この調査の対象は、スポーツ競技者やスポーツ愛好家などを対象にしたサプリメント形状の食品で、各対象者の身体レベルの維持・向上、運動能力の向上などを目的にしたもの。


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