お魚食で新提案 水産仲卸がユニーク冷凍食品 (2018.9.6)

ズームアップ サプリだがマグロ②  1

【写真=「ありのまんま」 プロテインではなくマグロの切り落とし】

 サプリのパッケージを開けたら中身はマグロ――。静岡県の水産物仲卸を手掛ける海商がそんなユニークな冷凍生鮮食品「ありのまんま」を8月20日に発売した。

 サプリメントのようなパウチの表面には「プロテイン」と大きなイラスト文字が書かれているが、中身を空けるとマグロの切り落としが入っている。

 開発したのは同社社長室の京谷隆徳さん達のグループ。京谷さんによると、最近の健康ブームを背景に、手軽に摂れるサプリメントの簡便さと健康イメージを、生鮮の魚でも活用できないかというのが、商品開発のきっかけだったという。

 ターゲットは若者を中心とした一人暮らし層。事前に若者を対象に徹底的なリサーチを行った結果、「今の若者はサプリのような容器包装、デザインでも全く問題ない」(京谷さん)ことが分かったという。こだわったのが魚の質。「うちはマグロを中心とした水産物の仲卸。よい魚を選ぶことだけは譲れない」と魚河岸の心意気が覗く。

 「お魚を食べる人が減っている。サプリ感覚で手軽にお魚を食べてもらうことで、少しでもお魚を食べる人達を増やしたい」と京谷さん達は語る。

 発売したのは、「プロテイン」(マグロ切り落とし40㌘×2個)、「ビタミンB6」(サーモン40㌘×2個)、「ビタミンB12」(甘エビ40㌘×2個)の3商品。これらの1セットか2セットでの販売となる。価格は1セットが1020円(税込)、2セットが1950円(同)。販売はオンラインショップのみで、クール便で発送される。

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