BioPQQがノベルフードに EFSAが安全性評価(2018.9.6)


 EUの欧州委員会が三菱ガス化学製の機能性食品原材料「PQQ」(ピロロキノリンキノンニナトリウム塩)をノベルフードに認めた。EFSA(欧州食品安全機関)が安全性を評価。これを受け同社では今後、米国、日本に続き欧州でもPQQの市場展開を進める。同社が8月21日に発表した。

 ノベルフードの承認を得た日本企業はこれまでに味の素などがある。味の素ではカプシエイト類の一種、ジヒドロカプシエイトについて承認を得ている。

 EU市場では、、1997年5月以前にEU域内において食経験のない食品原材料を販売する場合、ノベルフードに承認される必要がある。ただ、承認までにはEFSAによる厳格な安全性評価が行われるといわれ、欧州委によると、97~2014年までに申請のあった約170件のうち承認されたのは約90件と、半分程度にとどまる。

 三菱ガスの発表によると、同社が製造販売する「BioPQQ」がノベルフードに承認されたのは今年6月。その前年11月には、EFSAの安全性評価によって安全性が認められていたという。
 BioPQQは08年、米国でNDI(New Dietary Ingredients)として届け出られており、米FDAによる安全性評価を受けている。ノベルフードに承認されたことで、安全性への信頼を一段と高めた格好だ。

 PQQは、酸化還元型補酵素の一つ。機能性としては、同社が脳機能改善やミトコンドリア新生などに有効な可能性を明らかにしている。

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