小林製薬 「認知」機能性表示食品を投入 販売プロモーションも(2019.1.10)


 小林製薬は、機能性表示食品として昨秋に届出受理されていた、認知機能を維持するなどのヘルスクレームを持つサプリメント「健脳ヘルプ」の販売を4月から始める。まずは中国・四国地域限定で販売開始し、テレビCMなどのプロモーションを仕掛けながら、早い段階で全国販売に乗り出す。初年度販売目標額は3億円。10日開催の春の新製品内覧会で発表した。

 新製品「健脳ヘルプ」は、特殊加工したクルクミンを機能性関与成分に、「年齢とともに低下する認知機能の一部である記憶力(日常生活で生じる行動や判断を記憶し、思い出す力)や注意力(注意を持続させて、一つの行動を続ける力)を維持する」などを機能表示する。特に、〝認知機能〟の用語を商品前面で強調するパッケージとした。〝記憶力〟をパッケージ表記した既存の機能性表示食品「キオクリア」や、第3類医薬品の物忘れ改善薬「ワスノン」とは、50代未満、以降などターゲットを住み分けて販売していくもよう。

 また時期は未定だが、認知症に関する情報サイトを開設し、認知症は治療するのではなく、早期予防によって改善を促す内容などで構成し、最終商品の販売にも役立てる。同社では一昨年7月に、東京大学に認知症の予防に関する社会連携講座を開設するなどし、認知症問題に対する取り組みを強化している。

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