ユニテック社が活動開始 スポーツ食市場、素材提案に本腰 (2019.3.7)

06クレアチン修正①

 機能性食品素材販売のユニテックフーズがスポーツサプリメント市場向け素材提案に本腰を入れ始めた。提案の軸としているのは、プロアスリートの定番成分で、筋力や運動機能を高める働きが知られるクレアチン。関節の柔軟性などに対する有用性が報告されているコラーゲンペプチド、Ⅱ型コラーゲンペプチド等も同時提案する。これにより、日常生活にスポーツや運動を取り入れている一般層向けスポーツサプリ市場での素材需要創出、拡大を図りたい考えだ。

 プロテインにクレアチンを複合させた製品などを市場に広げたい考え。そのためにまず取り組んでいるのは、クレアチンに対する一般層認知度の向上だ。

 同社は今月から、トレーニングジム大手と連携し、同社で原材料供給するクレアチンのブランド製品『クレアピュア』を配合したサプリのサンプルワークを展開する。同ジムが全国に展開する一部店舗(約30店舗)の店頭を介して実施する計画だ。テレビなどを活用した普及啓発ではなく、こうした草の根活動を通じて認知を高める。これにより素材認知度の面からも、最終製品販売企業をサポートしたい考えだ。

 それに加え、機能性表示食品としてもクレアピュアを活用できるようにすることで、認知拡大の加速化を狙う。

 機能性表示食品に関する取り組みは、クレアピュア輸入元の兼松ケミカル、製造元代理店のヘルシーナビらと現在進行中。届出ガイドラインなどを踏まえながら、筋肉に対するヘルスクレームを実現したい考え。現在手続き中の届出が受理されれば、届出サポートも積極的に進めていく方針だ。

 同社ではスポーツサプリ市場開拓を進めるために、『スポーツマテリアル』(=写真)と題した専用冊子を作成。駅などに置かれているフリーペーパーのような見栄えもよい冊子で、これを土台に素材提案を進めている。

 同冊子では、スポーツサプリ(スポーツ・オリエンテッド食)市場の全体像を①アスリート②ボディデザイン③コンディショニングの大きく3タイプに分類。その上で①はトップアスリート層・アクティブスポーツ層、②は筋肉美追及層・美容重視層、③はアクティブシニア層・健康努力層──の計6つに需要層を分け、それぞれの層に合わせた素材特性や、商品形態例を紹介している。

 コラーゲンペプチドについては、前述①から③まで全てに提案できる素材として、クレアピュアなどとの複合提案を進める。同社は、蘭ルスロ社のブランド原材料『Peptan』を販売している。昨年10月、同ブランドで初めて開発された変性Ⅱ型コラーゲンペプチドを日本市場に投入した。

【写真=スポーツ食品・サプリメントに特化した素材提案冊子「スポーツマテリアル」】


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