「機能性」販売680件 新・届出DB運用スタート(2019.4.11)


 現在販売中の機能性表示食品は約680件に上ることが、改修された届出データベース(DB)の運用が始まったことで分かった。先月29日に運用が始まった新たなDBには、販売中の届出食品のみを検索できる機能が追加された。一方、4月に入ってからの届出情報更新で、味の素が『アミノエール』の届出を撤回したことが分かった(=2面にガイドライン改正なども含めた関連記事)。

 届出DBによると、現在販売中の機能性表示商品は10日8時現在で679件。制度施行以来の届出総数は撤回を除き1760件余りで、販売中は4割弱にとどまることになるが、販売状況は届出者が随時更新していく仕組み。8日夜時点での販売中は634件で、届出者が随時更新している様子が窺われる。

 トクホの販売状況については、やや古いデータだが、消費者庁の調べによると16年11月末時点で販売中が366件。機能性表示食品は、販売中商品件数の上でトクホを大きく超えたことになる。矢野経済研究所の調べによると、機能性表示食品の18年度の市場規模は、メーカー出荷金額ベースで1895億2000万円(前年度比6%増)が見込まれる。

 一方、新たな届出DB運用開始後では初となる届出情報更新が3日にあり、計10件の届出が新たに追加。これにより18年度の届出総数は524件となった。18年度に届け出られた「D番台」の販売も順次始まっており、届出DBによると、現在140件余りが販売されている。

「アミノエール」撤回
 他方で、届出を撤回する動きもある。機能性表示食品全体の中でも売れ筋とみられる『アミノエール』シリーズ2品の届出を、味の素が3月31日付で撤回。DB上では、撤回理由について「商品リニューアル検討のため」としている。背景には、ヘルスクレームの一部が届出受理後に薬機法上問題となった「歩行能力の改善」問題がある。

 「歩行能力の改善」の文言をヘルスクレームに含む届出は、制度施行以来計14件で行われていたが、味の素の撤回によって残り1件(9日午前現在)にまで減少した。最後の1件についても、届出者が撤回準備を進めているとの観測が伝えられている。

 味の素は取材に、届出を撤回した『アミノエール』と『アミノエールゼリー』の今後について、「新たな機能性表示を再届出する方向で考えている」(広報部)と5日夕に回答。届出の詳細については現在検討しているといい、届出撤回による商品売上への影響については、「回答を差し控えたい」とした。

 新たな届出を行うまでは表示を変えた一般健康食品として定期顧客向けに販売を続けるとみられる。通販以外のチャネルでも展開していた『アミノエールゼリー』は届出撤回に伴い販売を終え、今月18日出荷分から後継品の販売を開始する。

 「歩行能力の改善」問題は広告を端緒に発覚。薬機法を所管する厚生労働省が医薬品と誤認される可能性があるなどとする懸念を消費者庁に伝え、同庁が対応に動いた。これにより届出撤回が相次いだ。「歩行能力の改善」を効能効果の一部とする医療医薬品が存在するなどしていた。




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