サッポロHD サプリ事業を再始動 睡眠対応の乳酸菌でBtoB(2019.4.11)


 サッポロホールディングスは、健康食品事業を再始動する。これまで各種素材の研究を進めてきたR&D部門の一部を発展させ、健康食品事業を展開する事業会社を立ち上げた。まずは睡眠の質改善機能などが報告されている独自乳酸菌を主軸に、原材料供給などのBtoB事業を始める。自社商品についても2020年2月頃を目途に商品化を目指し、まずはサプリ形状の機能性表示食品として届け出る準備を進めている。

 新会社「サッポロウエルネスラボ株式会社」は2月4日付で設立。資本金は1000万円。社長には、持ち株会社の研究部門を担うグループ研究戦略推進部の中村剛部長が兼務する。同社R&D部門で研究成果を報告している各種健康素材の取扱いも順次進めていく方針だ。

 展開する独自乳酸菌は、大麦由来の「SBL88乳酸菌」。昨秋に国内ジャーナル「薬理と治療」に、睡眠の質改善効果についての臨床試験を発表していた。ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間試験で、成人200名を対象に、同乳酸菌配合のタブレットを1日1回、4週間継続して食べてもらい、睡眠調査票や自覚症状を調べたところ、起床時の眠気の改善や、起床時に感じる一時的な疲労感の回復といった睡眠の質改善を示していたことを確認している。

 同乳酸菌はそれ以前にも、腸内環境改善や肌の乾燥抑制、アレルギー症状の軽減など複数のエビデンスを発表してきた経緯がある。

 同乳酸菌を巡っては、グループ傘下の神州一味噌が同乳酸菌配合の味噌、ポッカサッポロが豆乳飲料を販売しているが、グループ内の展開のみだった。「外販を新たに始めることで、同乳酸の機能性が今まで以上に拡がる」(同社広報部)としている。

 同社グループでは、2017年を初年度とする3カ年の中期経営計画で掲げた「グループ経営基盤の変革」に基づき、R&D成果を活かした事業展開の実行として、グループの成長をリードする戦略テーマ「『食』分野の拡大加速」を推進している。

 なお同社グループでは、ビール酵母などサプリを扱う事業会社が以前あったが、事業再編でそれらサプリの取扱いを止めていた。



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