体内カロテノイド、手軽に測定 食事改善に一役? (2019.6.6)

アルテック結合③

 体内のカロテノイド量を手軽に測定できる状況が今後増えるかもしれない。産業機械などの専門商社、アルテック(東京都中央区)が、野菜やサプリメントから摂取するなどして体内に蓄積されるカロテノイドの量を分析、数値化できる測定装置の国内販売をこのほど開始した。先月末に、その第1号機をドラッグストアチェーンのキリン堂に導入することが発表され、早ければ7月には店頭などで同機器を試すことができそうだ。

 アルテックが取り扱うのは、米国ユタ州のロンジェビティ・リンク・コーポレーションが開発した「ベジメータ」という小型の測定装置。機器内に指先を入れてLED光を当てることで、血中カロテノイド量と相関関係にある皮膚のカロテノイド量を測定し、数値化する。同社によると、カロテノイド量の最も濃度が高い場所が手のひら(指も含む)で、その中でも安定している部分が指先だという。測定時間はわずか10秒。同社では、カロテノイド量を数値化することで、低い値であれば野菜摂取量に対する意識付けと食事の改善を促すことなどにつながるとしている。

 同社によると、米国では2016年から販売され、これまでに医療機関や福祉施設などへの導入実績があるという。日本では、4月初旬に同装置販売をアナウンスしていたこともあり、これまでにサプリメントメーカーも含めて複数社から引き合いが寄せられているという。

 まずは、近畿圏を中心にドラッグストアを展開するキリン堂に導入する。今後は、スーパーや調剤薬局などの店舗を持つ企業や、医療機関、自治体をはじめ、健康経営を推進する企業などに対してリース販売していく計画だ。

 キリン堂では、社内で測定に関することなどを約1カ月ほどテストし、7月頃に予定する健康フェアなどの催事会場などで「ベジメータ」を活用していく考えだ。

 カロテノイドを測定する同種の機器を巡っては、今年3月にカゴメがドイツ製機器の導入を発表し、企業や自治体向けに健康増進支援ツールとして提案を始めている。また、ネットワークビジネスを手掛けるニュースキンでは、十数年前より会員のビジネス展開を支援する目的で、同様の機器を全国各地のサロンに設置し活用している。

【写真=指先を機器に差し込み(上)、約10秒で皮膚のカロテノイド量を測定、数値化する(下写真は米国仕様の画像)】




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