4月の家計調査 健食支出額千円届かず(2019.6.20)


 2人以上世帯を対象にした2019年4月の家計調査の結果、1世帯あたりの健康保持用摂取品支出額は991円となり、1000円台を割り込んだ。前年同月比は名目で13.7%のマイナス(変動調整値)。減少は6カ月連続で、2ケタ減も4カ月連続と、健康食品への支出が奮わない状況が続いている。総務省統計局が7日、調査結果を公表した。

 健康保持用摂取品の1世帯あたり支出額が1000円を下回るのは、前年同月比21%減の967円と落ち込んだ14年5月以来のこととみられる。

 世帯別でも支出が鈍っている。勤労者世帯は、同7.1%減の789円と2カ月連続のマイナスを記録。無職世帯は、同18.0%減の1277円と4カ月連続の2ケタ減となった。無職世帯による支出の落ち込みぶりはやや深刻な様相も呈しており、今年1月と3月は、30%以上も減少している。

 一方で、1世帯あたりの医薬品支出額は2655円となり、前年同月比は物価変動の影響を除いた実質で14.8%のプラス(変動調整値)。世帯別で見ても、無職世帯は同17.6%増の3253円、勤労者世帯は11.8%増の2210円と、それぞれ2ケタ増を記録。

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