さよなら、赤﨑課長 後任に農水から五十嵐氏(2019.8.8)


 消費者庁の赤﨑暢彦食品表示企画課長が8月1日付の人事異動で、出向元の農林水産省に帰任した。後任には同省食料産業局和食室長の五十嵐麻衣子氏が就任した。

 赤﨑氏は2015年10月に消費者庁食品表示企画課長に就任以来、3年10カ月という異例の長期間にわたり課長にとどまり、食品表示行政に携わった。

 とくに、同課が担当する機能性表示食品制度を巡っては、消費者サイドと業界サイドの間に立ちながら、制度自体や制度運用の改善に尽力。制度の存続を影で支えていた面もあり、「赤﨑課長がいなければ今の機能性表示食品制度はない」(業界団体幹部)とまでいわしめる存在だった。業界からは、離任を惜しむ声が多く聞かれる。

 新たに食品表示企画課長となった五十嵐氏は、1997年に早稲田大学法学部を卒業。同年農林水産省に入省し、大臣官房国際部などを経て、17年に食料産業局食文化・市場開拓課和食室長に就任。略歴資料によると、五十嵐氏は国際関係の部署の経験が非常に豊富だ。

 前任の赤﨑氏は農水省消費・安全局の表示企画課長などを歴任したが、五十嵐氏には食品表示に直接かかわる行政経験は少ないと見る向きもある。ただ、保健機能食品制度に関しては、アジア地域でのハーモナイゼーションに向けた動きも俄かに見られ、今後は国際経験も重要になる可能性もある。

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