アサヒ飲料 「機能性」で新展開 ブランド横断で5品投入 (2019.8.8)

アサヒ飲料合体①

 【写真=(右)ワンダ アシストブラック、(左)ラクトノナデカペプチドドリンク】

 アサヒ飲料は7月25日、既存の飲料ブランドを横断する形の機能性表示食品シリーズ「はたらくアタマに」を立ち上げ、9月から10月にかけて5品を発売すると発表した。年内に5品で100万ケース出荷を目標にする。また、同シリーズも含めて2020年までに健康領域の飲料で1000万ケース出荷を目指す考えも明らかにした。

 「はたらくアタマに」シリーズの機能性関与成分はいずれもラクトノナデカペプチドで、機能性表示は「注意力(事務作業の速度と正確さ)の維持」「計算作業の効率維持」で統一した。

 シリーズ展開は、同社のワンダやカルピス、ウェルチなどの既存ブランドを横断する形で行う。従来のラベルに「はたらくアタマに」のマークデザインが追加される格好になる。

 機能性関与成分のラクトノナデカペプチドは、すでに同社が機能性表示食品として展開しているラクトトリペプチド(血管機能改善など)と同じ発酵乳由来乳酸菌の株から抽出した成分で、認知機能への効果が期待されるとして同社は研究成果をまとめていた。ラクトノナデカペプチド、ラクトトリペプチドともに、いわゆるカルピス乳酸菌が元になっている成分だという。

 同社によると、「はたらくアタマに」シリーズで用いる機能性関与成分は、ラクトノナデカペプチドのみとする考えで、他の機能性関与成分のラインナップ追加などは行わないとしている。

 9月から10月にかけて発売されるシリーズ第1弾は、「ラクトノナデカペプチドドリンク」、「ワンダ アシストブラック」、「抹茶ラテ」、「サポートカルピス」、「Welch‘s(ウェルチ)スマートスタート」─の5品(価格は税抜128~150円)。5品とも研究レビューで届け出ている。同社によると、「事務作業の速度」などの表示は、機能性表示食品として初の事例になるという。

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