7月の商業動態統計 DgS健食販売額が減少 前年同月比3.9%減(2019.9.12)


 経済産業省が8月30日に発表した商業動態統計7月分速報値で、ドラッグストア(DgS)での健康食品販売額が、前年同月比3.9%減とここ2年で初のマイナスを記録した。同省では、減少の原因として、天候不順による熱中症対策飲料の販売伸び悩みを挙げている。

 7月のDgS全体の商品販売額は前年同月比1.9%増の5775億円で、ここ2年間で見た場合、伸び率が初の1%台に縮小した。店舗数は前年同月比5.1%増と引き続き4~5%レベルの堅調な推移を維持している。

 商品別販売額では、トイレタリー(1.0%減)、ビューティケア(1.9%減)、ヘルスケア用品(2.7%減)、健康食品(3.9%減)が軒並み前年同月比割れとなった。

 特に健康食品は減少幅が3.9%と最も大きく、経産省によると「雨が多く、気温が平年を下回ったことで、経口補水液など熱中症対策飲料の販売が伸び悩んだことが減少に影響したのではないか」(サービス動態統計室)としている。

 他の商品では、食品が3.3%増の1666億円と好調を維持しているほか、調剤医薬品が高い伸びを示していることが注目される。OTC医薬品の1.3%増の770億円に対し、調剤医薬品は13%増の363億円と4カ月連続の2ケタ台の伸びを記録した。

 天候不順は他小売りにも影響しており、コンビニエンスストアもここ2年で見た場合、初のマイナス。スーパー、家電大型専門店、ホームセンターなどもマイナス幅が拡大した。

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