サプリ新工場に80億円投資 ファンケル 生産能力3.5倍に増強(2019.9.26)


 ファンケルは、サプリメントの生産能力を拡大させるため、静岡県三島市のオムロン三島事業所の建屋と土地を取得する契約を締結した。取得額は約33億円で、改修工事や生産設備導入にかかる約50億円と合わせ計80億円を投資する。新工場の稼働で、タブレットや顆粒などサプリの生産能力は3~3.5倍に引き上がる。同社が25日発表した。

 新工場は2021年3月の稼働を予定。SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造りの地上6階建。延床面積は約3万㎡。

 同社のサプリ事業は、積極的な広告戦略や、インバウンド消費の伸長もあり、2018年度は前年比22%増の439億円の過去最高の売上高を計上していた。20年度中には中国でのサプリメント事業を本格化していく計画を打ち出しており、今後の需要拡大を見据え、生産能力を大幅に拡大にさせる。

 同社の設備増強計画については、下期に稼働を予定する化粧品の新工場新設に約25億円、20年度の稼働を目指す関西の物流センター新設に約40億円を投資する予定で、サプリ事業が最も大きい投資額となる見込みだ。

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