記憶サポート 地鶏で提案 アンセリン・カルノシン (2019.9.26)


 近く、機能性を訴求する鶏肉が消費者に提案されることになりそうだ。福岡県の農事組合法人が地鶏のむね肉で届出を行い、9月17日公開された。機能性関与成分は「イミダゾールジペプチド」の別名でも知られるアンセリンとカルノシン。届け出たヘルスクレームは、抗疲労ではなく認知機能だった。生鮮食品のうち生鮮肉の届出は今回が初となる。

 この届出を行ったのは、福岡県産地鶏の生産・販売を手掛ける福岡県久留米市の農事組合法人「福栄組合」。届け出たのは『はかた地どり(むね肉)』で、内容量200㌘。1日あたり100㌘を「十分に加熱」して食べてもらうことで、アンセリン750㍉㌘、カルノシン250㍉㌘を摂取できるとしている。

 届け出たヘルスクレームは、「加齢により衰えがちな認知機能の一部である、個人が経験した比較的新しい出来事に関する記憶をサポートする機能があることが報告されています」。いわゆる「エピソード記憶(近時記憶)」を助ける働きを訴求する。

 届出資料によると、システマティックレビューを実施したのは、食品CROを手掛けるユーザーライフサイエンス(福岡県飯塚市)。久留米リサーチ・パークが手掛ける「福岡県バイオ製品開発研究事業」のうち、「イミダゾールジペプチド研究レビュー作成業務」の委託を受けて実施したもので、内閣府の地方創生推進交付金などを財源とする福岡県および久留米市の補助金が活用されたという。


Clip to Evernote

ページトップ