生鮮続々 ブドウやキノコも GABAで「血圧下げる」(2019.10.24)


 「生鮮」機能性表示食品のバリエーションが広がっている。鶏胸肉(はかた地鶏)で記憶サポート機能を訴求する届出が先月公開されていたが、今月はブドウをはじめ食用キノコの一種、エノキタケの届出が公開された。当初、生鮮の届出は遅々として進まなかったが、現在、計40件にまで増えている。

 ブドウ、エノキタケともに届出者はJA全農(全国農業協同組合連合会)。いずれも機能性関与成分とされたのはGABAで、高めの血圧を下げる働きが報告されていることをそれぞれ訴求する。

 ブドウについては、長野県オリジナルのブドウ品種「ナガノパープル」が届け出された。エノキタケも届け出されたのは長野県産。いずれも地元の信州大学が実施したシステマティックレビューを機能性の科学的根拠としている。

 一方、1日当たり摂取目安量を見ると、ブドウは11粒(110㌘)といささか量が多い印象。届け出されたナガノパープルは、皮ごと食べられる一方で、巨峰のように粒が大きい品種だ。また、エノキタケ1日当たり摂取目安量は30㌘で、4分の1袋(200㌘)に相当する。熱湯で茹でてから食べてもらう。

 それぞれこの量を摂取することで、血圧を下げる働きが報告されているGABAを1日当たり12.3㍉㌘摂取できるという。

 ブドウ、エノキタケともに届出は今回が初。生鮮の機能性表示食品は、これまでにミカン▽大豆モヤシ▽精米▽生食用カンパチ▽同ブリ▽リンゴ▽トマト▽唐辛子▽ケール▽ホウレンソウ▽鶏卵▽温室メロン(マスクメロン)──が届け出されている。

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