タベルモ ブルネイに新工場建設 (2019.10.24)


 「生スピルリナ」と称したスピルリナの開発および生産・販売を手掛けるベンチャー企業、タベルモ(神奈川県川崎市)は10月21日、生スピルリナの生産能力拡張のため、ブルネイに新工場を建設したと発表した。これにより生産能力は、10倍以上の年間1000㌧規模に引き上がる。今後、原材料販売にも対応していく計画だ。

 投資額は約17億円。ブルネイ新工場の操業は、現地子会社のタベルモ・バイオファームが手掛ける。新工場で生産した生スピルリナは今年末にも日本市場で販売を開始する予定。10月22日に現地で竣工式を開く。

 これまでの生スピルリナの生産については、静岡県掛川市のパートナー企業の生産設備に委託。年間で約100㌧を生産し、自社製品にのみ使用していた。ブルネイ新工場竣工に伴い、生産能力が大きく高まることもあり、既に引き合いのある外食産業などに向けて供給していく予定だ。

 日本経済新聞の報道によると、同社は昨年5月、ブルネイ工場竣工のための資金を産業革新機構や三菱商事から調達。同社は2014年に創業したばかりで、初期出資額としては規模が大きかったようだ。

 同社は、バイオベンチャー企業群「ちとせグループ」の一員。タンパク質源としてスピルリナに着目し、様ざまな食品に応用するための技術開発や製品化、そして販売を進めている。

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