キリンの「イミューズ」 前年比3倍に拡大(2020.4.23)

イミューズ合体①

【写真=国内外で販売展開が進む「イミューズ」商品(写真右から)「イミューズ レモンと乳酸菌」「同 水」「同 アイ KW乳酸菌」】

 プラズマ乳酸菌やKW乳酸菌を用いたサプリメントや飲料などでブランド展開している、キリンホールディングスの「イミューズ」事業が拡大している。キリンビバレッジで展開するプラズマ乳酸菌配合飲料は今年1~3月の販売数量が前年同期比で3倍以上に伸びたほか、サッカーe日本代表に対しアイケアを訴求するKW乳酸菌サプリでサポートしていくことを発表するなど、着実に事業領域が広がっている。

 キリンHDは4月9日、プラズマ乳酸菌を配合した「イミューズ」ブランド商品の販売数量が、今年1~3月で前年同期比3倍以上、3月単月の前年比では4倍以上に伸びたと発表した。同社では、「昨今、体調管理に対する意識が高まるにつれ、『乳酸菌』の摂取を積極的に心掛けるお客様が増えていると考えています」などと好調要因について説明している。ここにきての「免疫」需要の高まりが消費を押し上げているとみられる。

 キリンビバで販売する同ブランドの「レモンと乳酸菌」は、今年に入りスーパーやドラッグストアを中心に毎月販売数量が対前年を上回る。今年1月に発売した「同水」は、発売初週で3カ月分の販売予定数量を突破したという。

 同ブランドで展開するもうひとつの素材、KW乳酸菌も動き始めている。KW乳酸菌を機能性関与成分に目の疲労感軽減を表示する機能性表示食品「イミューズアイKW乳酸菌」を、コンピューターを使った対戦ゲームなどを競うeスポーツのサッカーe日本代表選手に提供していくことを今月17日に発表。代表選手らが試合中に長時間ディスプレイを見続けることによるブルーライトの影響や、目の酷使による目の疲労感を軽減させるなど、同サプリを活用することで〝体の内側からサポートしていく〟という。

 「イミューズ」の展開は国内にとどまらない。昨年9月からプラズマ乳酸菌を配合した同ブランド名を冠した飲料の販売を開始し、今年1月からはプラズマ乳酸菌配合サプリの展開を米国で始めている。また、昨年8月に資本提携しているファンケルを通じて、中国向け越境ECにおいて同サプリの展開を今月から始めるなど、グローバル展開も進展している。


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