キユーピー ディアレ、計画比120%  花粉対応ニーズが背景か(2020.4.23)


 キユーピーが今年1月下旬に発売した機能性表示食品のサプリメント『ディアレ』の販売が好調に推移している。今月中旬までに約3万個の出荷を果たし、当初販売計画比120%の売れ行きを見せているという。同品は鼻の不快感軽減を訴求するもので、ヘルスクレームに「花粉」の文言を盛り込んだ初の保健機能食品。業界からも疑問視する声が上がっていたが、消費者は花粉対策食品を強く求めていることが窺われる。

 ディアレの売れ行きはキユーピーが4月14日に公表した。同社広報によると、販売計画を上回る出荷量を受けて一時的に品薄状態に陥る状況もあった。また、これまでにおよそ1万人が購入したといい、初回購入者のリピートや、複数購入するケースも見られているとする。体感性を得ている人も一定存在するようだ。販路は通販。

 ディアレは、同社が開発した酢酸菌GK‐1の他、GABAを機能性関与成分にしたサプリメント。鼻の不快感に対するヘルスクレームは酢酸菌によるもので、「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています」と表示する。一方、GABAでは仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感の軽減を訴求する。

 鼻の不快感軽減を訴求する機能性表示食品はこれまでに数多く届出されてきたが、花粉にまで踏み込んだのはディアレが初。不可能とも考えられていたヘルスクレームが公開されたことに、業界関係者が驚きの声を上げた経緯がある。花粉の文言も含めた届出を行おうとした企業はそれまでにも複数存在したものの、「花粉症」との兼ね合いがネックとなり、全ての届出が跳ね返されてきたと言われる。

 ただ、花粉などアレルギー領域の機能性表示を巡っては、消費者庁が昨年3月に公表した「軽症者データの取扱いに関する調査・検討事業」報告書をきっかけに、以前と状況が変わっている。報告書は「鼻目のアレルギー反応を有し、試験前及び試験期間中にアレルギー治療薬を時々摂取している者」を「軽症域者」として扱うとする新たな判断を示した。このため、条件付きでデータとして使用できるようになっている。

 キユーピーはディアレの販売と同時に、酢酸菌GK‐1の原材料供給事業を開始している。当初計画以上の売れ行きを見せている状況を踏まえ、「自社用を含めた原材料生産と外販のバランスを見極め」(同社広報)ながら原材料供給事業を展開していく考えだ。

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