イチョウ葉エキス 飲料に最適な新製品 (2020.7.23)

丸善製薬合体①

 ドリンク類への配合に最適なイチョウ葉エキスを丸善製薬(広島県尾道市)が新たに開発し、今月から販売を開始した。液体タイプとなっている。認知機能領域の、機能性表示食品対応素材としても提案していく。

 イチョウ葉エキスの性状として一般的な粉末は、水に対する溶解性が低かったり、独特の風味や苦味・渋味が強かったりするため、ドリンク類や一般加工食品などに配合しづらい課題があった。
 新製品は、そうした課題の解消を図ったもの。水に対する溶解性の高さと風味の良さを特長に、これまでイチョウ葉エキスの配合が難しかった食品全般に採用を広げる狙いで開発した。新製品を通じて、イチョウ葉エキス市場全体の拡大にもつなげたい考え。

 丸善製薬が新たに開発した液体タイプのイチョウ葉エキスは『クリアギンコ』。水にたいする溶解性、飲みやすさのいずれも、同社既存の粉末イチョウ葉エキスと比べて格段に高まっているという。

 また、新製品の開発にあたっては、市場導入当初から認知機能領域の機能性表示食品対応素材として展開できることも念頭に置いた。

 クリアギンコとしての1日あたり摂取目安量を400㍉㌘、あるいは600㍉㌘の商品設計とすることで、「認知機能の一部である記憶力(言葉や図形などを覚え、思い出す力)を維持することが報告されています」などといったヘルスクレームを持つ機能性表示食品の届出を行えるようにした。機能性関与成分は、粉末タイプのイチョウ葉エキスと同様に、イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及び同テルペンラクトンとなる。

 同社は、粉末タイプのイチョウ葉エキスを配合した機能性表示食品の届出サポートで高い実績を持つ。新製品のクリアギンコでも、これまでの実績を生かし、研究レビューを提供するなどの届出支援を積極的に手掛ける。

【写真=課題だった溶解性を大きく高めた。写真上は新製品「クリアギンコ」を水に溶かした様子。同下は、同社の既存粉末品を溶かした場合】




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