健康食品・化粧品等 ヤフーがレポート公開 (2020.8.27)


 ヤフーが2019年度に掲載を承認しなかった健康食品や化粧品などの広告素材件数は977万件超に上ることが、同社が8月6日公表したレポートで分かった。「健康食品を食べるだけで痩せる」、「化粧品を塗るだけでシミがとれる」のような表現を行う広告素材を中心に非承認にした。

 公表したのは「広告サービス品質に関する透明性レポート」。同社が運営するポータルサイト『Yahoo! JAPAN』の広告掲載基準などに照らして掲載を承認しなかった広告素材件数は19年度、約2億3000万件に達した。うち化粧品・健康食品・健康雑貨に関する広告素材件数は、977万5046件に上った。

 化粧品、健康食品などの広告素材の非承認理由として多いのは、「医薬品のような効能効果を表現している広告」。また、景品表示法などが禁じる虚偽・誇大広告の観点からも承認・非承認を判断している模様だ。こうした不当な表現を行う健康食品、化粧品などの広告について同社は、ユーザー(消費者)保護の観点から「許容されるべきことではなく、ヤフーでは審査を強化している」という。

 同レポートによると、ヤフーは広告審査を24時間365日実施。審査スタッフとシステムの両方を活用し、掲載前と掲載後に審査を行う。また、19年6月以降は、アフィリエイトサイトなど成果報酬型サイトを利用した広告を「有用性の低い広告」として禁じ、影響を受けた広告が多く発生したとしている。

 ヤフーが広告サービス品質に関するレポートを公開するのは今回が初めて。

Clip to Evernote

ページトップ