公正競争規約、普及に懸命(2020.9.24)

トクホ公正競争規約_日健栄協の動き②

 日本健康・栄養食品協会が特定保健用食品(トクホ)の公正競争規約の業界普及に務めている。トクホ公正競争規約をテーマにしたシンポジウムを2020年9月30日に開く。日本経済新聞社が主催、消費者庁が共催する布陣。同15日付日経朝刊などにシンポ開催を告知する全面広告が掲載された。「協賛企業募集中」という。

 「トクホで考える健康新時代~トクホ公正競争規約がスタート~」。9月30日のシンポはこうしたタイトルで開催する。無観客で開催し、ライブ中継をウェブ配信する。視聴は無料だが登録が必要。登録締め切りは9月28日。

 当日のプログラムは、内閣府特命担当大臣(消費者・食品安全=井上信治氏)の挨拶(予定)、厚生労働省・福島靖正医務技監(元健康局長)、消費者庁・伊藤明子長官による基調講演。ほかに、消費者庁片桐審議官、日健栄協矢島理事長、トクホ公正取引協議会下田会長(前日健栄協理事長)、ASCON阿南理事長らが参加するパネルディスカッションが予定されている。

 トクホの表示に関する公正競争規約は20年8月21日に施行。その後、同規約を運用するトクホ公正取引協議会(トクホ公取協)が同27日に発足され、活動を開始した。ただ、トクホの許可取得企業は150社余り存在するなかで、トクホ公取協に参加した企業は現時点で26社にとどまっている。

 同シンポにはトクホ公取協参加企業関係者も登壇。ヤクルト本社が「企業講演」を行うほか、明治、雪印メグミルク、ロッテの関係者がパネルディスカッションに参加する。これら企業は同シンポの協賛企業でもある。9月15日付及び同18日付日経朝刊の全面広告によれば、このほかの協賛企業は花王、大正製薬とされている。

【写真=20年9月18日付日経朝刊に掲載された全面広告。シンポ開催を告知。「協賛企業募集中」の文言も目を引く】


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