ソフカプ専門に稼働 三協が第4工場竣工(2014.3.20)

三協新工場

 ㈱三協(静岡県富士市伝法)の第4工場が竣工した。4階建てで延べ床面積は2000坪。1階から3階までが製造部門で4階が事務部門。

 第4工場は、ソフトカプセル専用棟で、カプセルづくりから、充填検査を経て、瓶詰、袋詰め、三法シール、PTP包装、箱詰めまでの最終品製造までの態勢を整えている。

 ソフトカプセルのキャパは従来の日産1000万カプセルの2割アップ、包装関係は3割から5割アップした。
 「どこにも負けないソフトカプセル工場を作る」との信念で作られたこの工場の第一の目的は『生産性と品質の向上』。機械化を徹底することで、人的ミスを排して高品質な製品を安定的に作り出す。ソフトカプセル充填機も個別の部屋を用意、前室も設け、完全な独立部屋にした。

 カプセル製造機の製造も得意とする同社が従来の経験とノウハウを駆使して、改良を加えて作り出したソフトカプセル製品専門エリアだ。

 第二の目的は、『GMP工場の強化』。ハード面において医薬品製造に近い設備を整えた。建築設備、空調、機械類など医薬品を作ろうと思えば作れる設備だ。機能性表示制度に耐える製品を今後受託するには、同じGMP認定工場でも最低限ではなく最上のランクを想定した設備が必要との考えからだ。

 4階の事務部門には社員一同300名が収容できるホールも設置される。その他、富士山を展望できるホールや応接室が設けられ、対外的な対応窓口となる。

 なお、ソフトカプセル部門が移設された後の第1工場は打錠製品専門工場となる。さらに第2工場は、ハードカプセルや打錠品及びすべての製品の包装を行い、第3工場は顆粒製品のスティック包装や三方シール包装を行う。
【写真は竣工した第4工場。日産1200万カプセルにキャパが拡大した】

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