クリルオイルで大規模臨床 中性脂肪有意に減少(2014.3.20)


 アーカー・バイオマリン・アンタークティック(ノルウェー)が供給するクリルオイル「スパーバ」の摂取による血中脂質低下作用を検証する大規模臨床試験が海外で実施され、摂取群では血中中性脂肪(TG)が10.2%低下し、プラセボに比べて有意な減少が認められた。TG値が境界高値あるいは高値の300名を被験者にした臨床試験により確認されたもので、栄養学専門誌「ニュートリション・リサーチ」の今年2月号に論文発表された。

 同社によれば、今回の試験はクリルオイルに関して過去最大の規模。また、同社科学諮問委員会の米サウスダコタ大学医学部のウィリアム・ハリス教授は、今回の試験結果について「EPA、DHAの一日平均摂取量が400㍉㌘に満たないことを考えれば、血清TG濃度が10%も低下したことは注目に値する」とのコメントを寄せているという。

 試験は、被験者を5群に分けて実施。「スパーバ」摂取群は1日当たり摂取量ごとに4群(500㍉㌘、1㌘、2㌘、4㌘)に分けた。摂取期間は12週間。

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