痛風対策の新原料登場 オリザ油化「菊の花エキス」(2014.5.22)


 オリザ油化㈱(愛知県一宮市)は、2014年新原料の第一弾として、痛風につながる可能性のある高尿酸血症の改善作用を機能性として持つ「菊の花エキス」をこのほど上市した。

 抗炎症作用や抗酸化作用、抗アレルギー作用など、幅広い機能性を持つことで知られるフラボノイドのルテオリンを高含有する食品素材を探索する中で、日本国内での食経験も長い菊の花に着目し、開発したもの。美肌機能も期待できる。

 ルテオリンを含有する同社の機能性食品原料としてはシソの実エキスもあるが、菊の花エキスはより含有量が多く、食品向け粉末原料では10%以上で規格化した。また、アピゲニンをはじめ、ほかの種類のフラボノイド類も多く含む。原料製品としてはほかに、飲料向けの水溶性粉末と、化粧品向け原料も用意した。

 菊の花エキスによる高尿酸血症に対する作用としては、主要有効成分のルテオリンについて、尿酸血症により足浮腫を起こした痛風モデル動物に対する浮腫抑制作用を同社が確認した。原料としても同様の作用傾向が確認されているほか、生体内で尿酸を合成させる酵素のキサンチンオキシダーゼの活性を抑える作用も明らかにした。

 そのため、同原料を摂取することで、抗炎症作用や尿酸合成抑制作用により血中尿酸値を改善させ、結果的に痛風予防や症状改善につながることが期待できると同社ではコメント。実際、ヒト臨床試験でも血中尿酸値降下作用が認められており、「今後も多方面から研究を進めていく」という。

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