コラーゲン販売量5千㌧割る 13年度GMJ合計(2014.5.22)


 日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(GMJ)会員6社による2013年度コラーゲンペプチド販売量合計は、前年度比3.7%減少の4968㌧となり、5年ぶりに5000㌧を割った。このうち食用販売量は4588㌧と、前年度と比べて238㌧減った。原料としての輸出販売量は伸長し、108㌧増の266㌧になった。

 GMJが集計し、19日に公開した。GMJ会員メーカーのニッピ、新田ゼラチン、ゼライス、野洲化学工業、旭陽化学工業、宏栄化成の6社による販売量をまとめたもので、会員ではない国内フィッシュコラーゲン原料メーカーや、輸入原料の国内販売量実績は反映していない。

 10年度の5342㌧をピークに減少傾向が続いている。GMJによれば日本国内で製造した最終製品の中国市場向け輸出高減少が、前年度に引き続きマイナス要因の一つ。原料輸出も滞っているという。中国では昨年コラーゲンペプチドの有効性に対するネガティブ報道も展開された。

 一方、ゼラチンについては健康食品用ソフトカプセル向け、製菓グミ関連向けのほか、コンビニエンスストアで販売される惣菜向けで販売量が堅調に推移した。これにより、ゼラチンの食用販売量は前年度比10.6%増の1万880㌧と1万㌧台に回復し、東日本大震災発生前の水準を取り戻した。

 ただ、ゼラチンやコラーゲンペプチドの原材料となる豚皮の不足に伴う原材料価格高騰が続いている。加えて為替の影響もあり、GMJ各社には販売価格転嫁が喫緊の課題として突きつけられている。

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