Tie2活性 製品開発に考え導入 丸善製薬が提案(2014.7.24)


 健康食品の新コンセプトとして丸善製薬㈱が提案する、血管の老化予防にかかわる「Tie2(タイツー)」活性化機能が注目を集めつつある。配合素材の作用をより向上させる目的で、ヒハツエキスや月桃葉エキスなど、同機能が見出されている素材が最終製品に応用され始めた。Tie2活性機能について同社では、「全身健康」の概念と併せて訴求している。

 Tie2は、血管やリンパ管の内皮細胞に発現する受容体。その活性を維持しておくことで、加齢に伴い失われていく血管やリンパ管の構造的安定を保てるとされる。血管などの構造が不安定になると、栄養分の運搬や老廃物の回収など、本来の働きに支障をきたすようになる。

 最終製品にTie2活性化作用が見出された素材を配合する狙いとしては、「血管機能向上や血流改善をキーワードに、主要素材や成分の体内での機能を相乗的に高める」(同社研究開発部)目的があるようだ。

 同社によると、Tie2活性素材のうち特に動きが良いのはヒハツエキス。もともと体感性向上を狙ったサポート素材として需要は高かったが、ダイエット機能の向上などを目的にした引き合いが増えている。

 また、コラーゲン産生促進作用などが確認されていた美容素材の月桃葉エキスは、コラーゲンペプチドや植物セラミドに組み合わせる最終製品開発事例が見られ始めたという。

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