黒ショウガ新原料 筋肉増強に特化 日本タブレット(2014.8.7)


 健康食品受託製造の日本タブレット㈱(京都府宇治市)が、筋肉増強機能が期待できる黒ショウガエキス原料の開発を進めている。今秋にも上市する計画で、製剤OEMとともに、原料供給にも乗り出す方針だ。

 同社では大阪府立大学との共同研究で、黒ショウガ抽出物を経口摂取すると、ヒラメ筋の増強に機能する可能性のあることを確認。特許申請もした。

 また、その関与成分として、黒ショウガの有効成分メトキシフラボンを含む分画を突き止めており、その含有量を規格化した新原料の開発を進めている。

 既に製法は確立させており、モニター試験を実施するなど有効性データの蓄積も進めている。今後、同大学の看護学部と連携し、病院介護食として臨床試験も行う計画。ロコモティブシンドロームやサルコペニアの対策用途での活用を訴求していきたい考えだ。

 黒ショウガに関して同社では現在、原産国東南アジア諸国から輸入し、総メトキシフラボン含有量を5%以上で規格化したパウダー原料の市場提案を展開している。

 また、その機能性について、5αリダクターゼ阻害(抗男性ホルモン作用)、尿酸生成抑制、血栓溶解などに働くことを近畿大学薬学部のほか、黒ショウガ原料の日本国内流通について一部連携している稲畑香料㈱との共同研究で明らかにし、これらについても特許出願している。

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