医療関連業者 サプリに本腰 プラズマローゲンなど (2014.8.7)

サーチライト

 15万人以上の会員を抱えるリゾートホテルなど会員権販売・運営会社のグループ企業がサプリメントの販売に本腰を入れ始めた。

 プラズマローゲンにエクオール。会員権事業国内最大手「リゾートトラスト」グループのアドバンスト・メディカル・ケア(古川哲也社長、以下AMC)が現在最も力を入れて販売しているサプリメントだ。

 リゾートトラストが抱える会員には富裕層が多く、「健康意識も高い」という。また、グループには他に、約1万人の会員を保有する総合メディカルサポート倶楽部を運営する会社もあり、AMCでは2007年以来、これら会員にサプリメントを提案してきた。

 だが同社では、ここにきて販路拡大に乗り出している。ECサイトを立ち上げるなどとして一般消費者向けにも提案を開始。医療機関への拡販も図り始めた。

 なかでも力を入れているのは医療機関だ。安倍政権の成長戦略の重点分野に「健康・医療」が位置付けられ、医療機関でサプリメントなど食品の販売が可能であることの明確化と周知が閣議決定されるなどしたことが追い風になると見る。

 AMCでは、医療施設プロデュースや、健康診断事業コンサルティングなどといった医療関連事業も展開。その強みを生かし、前述の2製品で臨床試験も実施した。「エビデンスがしっかり取れた」(AMCサプリメント部)ことも医療機関に製品導入を進めたい理由だという。

 こうした試験で見出された機能を見ても、医療機関向きといえる。研究開発や普及啓発を目的にした関連会社までAMCによって立ち上げられたプラズマローゲンは、認知機能改善に働くことが、九州大学や福岡大学らが実施した単盲検試験で示唆されている。

 また、大塚製薬が初めて開発に成功し、同社の旺盛な機能性研究や最終商品発売で知られることとなったエクオールに関しては、AMCの販売製品を用いたオープン臨床試験で、更年期症状の緩和に機能することを確認した。

 エクオールの臨床試験を実施したのは、浜松町ハマサイトクリニック(東京都港区)の吉形玲美院長らで、同クリニックは「東京ミッドタウンメディカルセンター」などとともにAMCが運営支援を行う医療機関のひとつである。

 医療を巡るサービス開発・サポート事業を生業とするAMC。サプリメントの販売チャネルとして、医療機関の注目度が改めて高まっている中で、生業を全面活用する同社のサプリ事業の行方が注目される。

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