栄養素等表示基準値の改正案示す n-3系、食物繊維など追加(2014.10.16)
消費者庁は、15日の消費者委員会食品表示部会で栄養素等表示基準値の改正案を示した。熱量、たんぱく質、脂質などを除く算定指標を、「日本人の食事摂取基準」にある目標量(DG)または推奨量(RDA)を原則に算出することに改めた。
これにより、ナトリウムは2900mg(現行は3500mg)に、カルシウムは680mg(同700mg)、鉄は6.8mg(同7.5mg)に下方修正。このほかのミネラルやビタミンは、概ね上方修正する。エネルギーは引き続き推定エネルギー必要量を用い2200Kcal(2100Kcal)に修正する。また、新たに飽和脂肪酸(16g)、n-3系脂肪酸(2.0g)、n-6系脂肪酸(9.0g)、食物繊維(19g)を追加した。
同基準値は1日あたりの栄養素等の必要量を、食事摂取基準を基に性、年齢階級ごとの人口から加重平均して算出したもの。食品表示では製品に含まれる栄養素等が同基準値のどれくらいに相当するかパーセント表示する際の基準となるほか、栄養素等の強化や低減した旨を表示する栄養強調表示の基準値となる。