ミカンや鶏肉でSRなど実施 農水省が実施機関公募(2014.12.1)
農林水産省は、来春創設の食品の新たな機能性表示制度(機能性表示食品〈仮称〉)で実現する、農林水産物の機能性表示に向けた知見収集に乗り出す。今年度の農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業「緊急対応研究課題」を活用し、実現可能性が高いコメ(γ‐アミノ酪酸=GABA)、ウンシュウミカン(βクリプトキサンチン)、緑茶(メチル化カテキン)、鶏肉(イミダゾールジペプチド)の4品目4成分で、機能性表示の必須要件であるシステマティックレビュー(SR)などを実施、農産物の機能性表示を早期に実現させる。
新制度は企業等が自らの責任で科学的知見に基づき機能を表示する。最終製品のヒト試験かSRの評価が必要であるが、SRは専門知識が必要で生産者や生産団体で対応するのは困難とされる。
同省は、機能性表示の実施要望や実現可能性を踏まえて4品目を選定。SRの実施可否を検証し、可能ならSRを実施するほか、成分のバラツキなどの知見収集、安全性の知見を集める。
実施機関は今月10日まで公募して決める。実施機関(採択)は1件。年度内に成果を求める。