ガイドライン公表 来年1月濃厚 消費者庁・川口次長(2014.12.4)
消費者庁の川口康裕次長は2日、食品の新たな機能性表示制度実施に向けた今後のスケジュールについて、ガイドラインの発出は来年1月になる予定だと都内で開かれたセミナーの中で示した。食品表示基準の公布(官報掲載)も同月になるとの見通しを語り、その後ガイドラインを発出する予定だと説明した。また来年2月から3月にかけて「説明会をできるだけ多く開催」した上で、新制度を実施すると述べた。
ガイドラインは、新制度の施行に当たっての関連指針となるもの。可能な機能性表示の範囲など新制度の具体的な内容を明示することが予定されており、川口次長は「現在作成中」だとした。その発出時期について同庁はこれまで、「出来るだけ早く」などと話すに止めていた。
同日には消費者委員会本会議が会合を開き、新制度の食品表示基準案について審議したが合意には至らず答申を見送っている。川口次長のこの日の講演は、審議を始める前に行われており、審議結果にかかわらず、ガイドラインの発出は年明けを見越していた可能性が高い。