免疫賦活の作用機序解明 キリン「プラズマ乳酸菌」(2014.12.8)
キリン㈱は5日、同社基盤技術研究所がプラズマ乳酸菌(JCM5805株)のウイルスに対する免疫賦活の作用メカニズムを解明したと発表した。7日開催の第18回日本ワクチン学会で発表した。
プラズマ乳酸菌は、ウイルスに対する免疫を統括するプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を直接活性化する形質を持つ。今回の研究ではプラズマ乳酸菌の全DNAを明らかにし、DNAを様々な箇所で切断したところ、CpGモチーフと呼ばれる配列が切断されると同乳酸菌のpDC直接活性化作用が失われたことから同モチーフの配列が活性化作用に必須であることが分かった。また同モチーフ配列を含むDNA断片中のGC含量が活性化作用の強さを規定し、同含量が35%以下であることが重要とした。同含量の低いDNA断片中の同モチーフ配列こそが、プラズマ乳酸菌の活性を生み出す高活性CpGモチーフであると見出した。