栄養機能食品、3成分追加決まる 消費者委が答申(2014.12.11)
消費者委員会の食品表示部会は10日、消費者庁から諮問があった、栄養機能食品制度などに関する食品表示基準案について、同庁案を適当とする旨の答申をとりまとめることで意見集約した。これにより、同庁案にあるn‐3系脂肪酸(皮膚の健康維持)、ビタミンK(正常な血圧凝固能を維持する)、カリウム(正常な血圧を保つ)の3成分を栄養機能食品に追加することが決まった。来春にも実現する。
改正栄養機能食品は、3成分の追加のほか、これまで加工食品と鶏卵のみだった対象範囲を、加工食品と生鮮食品全般に広げる。一方で、カリウムは過剰摂取のリスク回避を目的に、錠剤、カプセルの形状を認めない。
併せて栄養素等表示基準値の見直しも決まった。同基準値は加工食品などに含まれる栄養素等が、同基準値のどれくらいに相当するかパーセント表示する際の基準となるほか、栄養素等の強化や低減した旨を表示する、栄養強調表示の基準値となる。