食品表示基準、残る2件も答申 消費者委員会(2014.12.15)
消費者委員会は12日、消費者庁から10月8日に諮問を受けた食品表示基準案のうち、栄養素等表示基準値と栄養機能食品に係る規定や別表について、「諮問案の通りとすることが適当」と答申した。10日の同委食品表示部会の審議結果を受けたもので、これにより栄養機能食品の対象成分にn‐3系脂肪酸(機能表示は皮膚の健康維持)、ビタミンK(正常な血圧凝固能を維持する)、カリウム(正常な血圧を保つ)の3成分を追加することが決まった。
併せて12月5日に諮問を受けた同基準案のうち、乳製品及び特定遺伝子組換え食品に係る別表についても諮問案通りと答申した。加熱処理を前提にした乳製品(チーズ)の表示事項等を新設するものだが、微生物のリステリア・モノサイドゲネスの汚染が懸念されるため、事業者に対し同微生物に対する注意喚起表示を通知で示すなどの措置の必要性を付帯意見として加えた。
これにより、食品表示基準に係る同庁からの諮問(4件)に対しすべて答申したことになる。