免疫活性化の作用機序解明 ハウス食品の乳酸菌HK L-137(2014.12.15)


 ハウス食品グループ本社㈱とハウスウェルネスフーズ㈱は12日、独自素材の加熱処理した乳酸菌「HK L‐137」について免疫機能の活性化のメカニズムを明らかにしたと発表した。10~12日開催の第43回日本免疫学会学術集会で発表した。

 同社のこれまでの研究で、同乳酸菌は体内の免疫細胞に取り込まれることでその細胞の働きを活性化させ、風邪を予防するなどの効果を持つことを臨床試験で確認、また細胞壁を構成するリポテイコ酸を菌体表面に多く保有することで、免疫細胞にインターロイキン12(IL‐12)を強く誘導することを明らかにしている。

 今回の研究では、リポテイコ酸の働きを明確にすることを目的に、免疫細胞のどの受容体がIL‐12の誘導に関わっているか調べた。試験では、免疫細胞のある種の受容体を予め遮断し、同乳酸菌との結合を阻害するとIL‐12を誘導する能力が著しく低下し、加熱処理した類似の乳酸菌と同程度になった。また同乳酸菌の免疫細胞への取り込みも有意に減少した。

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