独自乳酸菌、1年後事業化へ 日東薬品工業(2014.12.18)


 日東薬品工業㈱は17日、エンドウマメから単離した乳酸菌(Leuconostoc mesenteroides subsp.mesenteroides NTM048株)とその菌体外多糖(EPS)に免疫力を高める効果のあることを明らかにした。石川県立大学生物資源工学研究所、広島大学大学院生物圏科学研究科との共同研究成果。同社ではこれらの研究成果を基に、食品分野において1年後の事業化を目指す。

 試験はマウス及びマウス脾細胞を用いて行った。マウスにNTM048株を与えたところ、腸管粘膜での抗体IgA分泌量の増加や脾臓のヘルパーT細胞の機能を調節していることが分かり、マウス脾細胞にEPSを用いて免疫疾患の原因となる炎症性サイトカイン(IL‐17)の産生量を抑制することを確認した。これらの結果からNTM048株とEPSには、アトピー性皮膚炎や乾癬などIL‐17に関連した免疫疾患の予防や治療に役立つ可能性があるとしている。13日に開催した第12回日本機能性食品医用学会総会で発表した。

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