上位素材安泰だが違い強調も 弊紙受託アンケート(2014.12.22)


 健康産業流通新聞社はこのほど、健康食品受託製造事業者を対象に、今年生産量が多かった素材及び、2015年上半期に期待する素材についてアンケート調査を行い、その中間集計(回答数29社)をまとめた。

 今年生産量が最も多かった素材で最も回答数が多かったのは青汁〈大麦若葉、明日葉、ケールを含む〉(12社)。次いでグルコサミン(9社)、コラーゲン(7社)、プラセンタ(5社)が続いた。この4素材は近年必ず上位に現れる定番素材で、中でもプラセンタは2010年頃から上位に顔を出しはじめ、今や完全に定着した。もっとも、定番化した故か、プラセンタの素材開発も行っている事業者の回答には発酵抽出、超高圧抽出といった製法の違いや差別化を強調するところがあった。

 これら定番素材の次に回答数が多かったのがスムージー(4社)。素材とは言えないが、今年の人気ぶりを表している。凍らせた野菜や果物を砕いたシャーベット状の飲料が本来だが、青汁の差別化製品として、トロミをつけた粉末製品が登場したほか、最近では「ホットスムージー」といった提案まで出始めるなど、独自の進化をしはじめている。ただし、回答にはきっぱりとブームであると断じる意見もあった。

 一方、2015年上半期に期待する素材については、今年生産量が多かった素材でも紹介した青汁(6社)とプラセンタ(6社)がトップ。次いでオメガ3(4社)、植物発酵エキス(3社)、乳酸菌(3社)だった。オメガ3と乳酸菌は、期待素材としてこれまでも登場しているが、今回、乳酸菌については「機能性表示制度に最も近い」といった期待票も集まっている。

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