農産物の機能性で手順書作成へ 農林水産省(2015.1.19)
農林水産物の機能性表示制度活用に向け、データ収集の技術的問題について検討する、農林水産省の「データ収集技術等小委員会」(岩元睦夫座長・日本フードスペシャリスト協会会長)が19日に開催された。同小委では、機能性関与成分量の規格化に必要な分析法やサンプリング方法の考え方、成分量の変動範囲などの設定方法について検討し、産地などの現場で活用するための参考手順書(総論)としてとりまとめを行う。
参考手順書(総論)は来月中旬に開催する次回会合でとりまとめを行う予定で、その後、同省で品目別の手順書を随時作成、公表していく方針。
この日の会合では、ウンシュウミカンのβクリプトキサンチン含有量の保証について農研機構の担当者から説明があり、品種間でβクリプトキサンチンの含量が違うこと、ウンシュウミカンについては糖度とβクリプトキサンチンの含量に相関があり、選果場での光センサによる選果で成分が保証できない果実を排除することが可能との方策が示された。
ウンシュウミカンのβクリプトキサンチンは緑茶のメチル化カテキンなどとともに機能性表示の実現可能性が高い成分として期待されている。