ココナッツオイル、活気づく市場 テレビ放映後の反響大きく(2015.1.26)


 「海外セレブが利用する健康に良い油」などと称され、食用油はじめ、健康飲料、化粧品など様々な商品展開で裾野を拡げてきたココナッツ関連商材。国内外ではココナッツの実の中に含まれるウォーターが商品展開を先行しオイルが追随したかたちだが、国内ではオイルを中心にその認知が広がりつつある。またここにきて健康雑誌や女性誌、テレビへの露出も相次ぎ、市場が急速に拡大しそうな様相を呈してきた。

 少し前までは海外での人気を受け、ネット販売を中心とした輸入品が多かった食用オイル商材だが、国内ブランドも着実に整いつつある。

 昨年10月にはアサイーをメイン商材とするアビオスが食用オイルと果肉をすりつぶしたバターを商品化、先週15日には日清オイリオグループが2月に商品上市することを発表し、サプリメント形態で昨年9月に参入したファインでは食用オイルでの商品化を企画する。また関連商材を10年前から手掛けるココウェルでは手軽さを追求したスティックタイプの食用オイルを26日に投入するなど、俄かに活気づいてきた。

 テレビの影響も大きい。24日放映のJNN系列「世界ふしぎ発見」では、各種のダイエット法を取り上げるなかで、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の機能性を紹介。ダイエットだけではなく口腔ケアや認知症改善への可能性も示唆した構成で、その多機能性を取り上げたことでネット上でも話題を呼んでいる。ココウェルでは放映後、商品配送の遅れをお詫びする告知をホームページ上で出しており、反響の大きさを物語っている。

Clip to Evernote

ページトップ