ω3、カテキンなど多数報告 日本薬学会25日から
(2015.3.9)


 日本薬学会は25日から28日までの4日間、神戸学院大学など4会場で、第135年会(組織委員長・小林資正大阪大学薬学研究科教授)を開催する。今年のテーマは「薬学が拓く、健康と未来」。国際的な取組みに乏しかったとする同学会では、今年会で米国及び韓国医学会との交流シンポジウムをはじめ、国内製薬企業を中心にインドやオランダなど海外からの発表25演題を企画した。約9000名の来場を見込む。

 70題予定している一般シンポジウムからは、「NAFLD/NASH発症におけるn‐3系多価不飽和脂肪酸の関与と将来展望」(神戸学院大)と題し、DHA、EPA摂取による非アルコール性脂肪性肝疾患への可能性について最新知見を発表する。また24題予定のランチョンセミナーからは、「ハイリスクHPV感染に対するAHCCによる治療の可能性」についてテキサス大のジュディスA・スミス准教授が解説する。

 一般学術発表からは口頭発表1180題、ポスター発表約2500題を予定。例年数多くの食品素材が新たな機能性発表をするなか今年も、「キクイモの肝臓における脂肪蓄積抑制効果の検討」「乳酸菌生産物質経口投与によるヘアレスマウスの角層中アミノ酸量に対する影響」「高脂肪食負荷ラットにおける杜仲葉エキスの動脈硬化予防効果」「ラクトフェリンは骨芽細胞の分化を調節することにより骨量の減少を回復する」など多数の研究成果が発表される。

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