機能性表示案、示す ルテイン「眼の視機能維持サポート」(2015.3.12)


 機能性表示食品制度のガイドライン案が示されたことを受け、具体的な機能性表示案を明らかにする事業者が現われ始めた。ガイドラインの内容と照らし合わせながら今後修正を行うと見られるが、具体的な表現に踏み込んでいる。

 米ケミン・ヘルス社が製造するルテイン原料「フローラGLO」を同社と連携して販売しているDSMニュートリションジャパンは11日、システマティックレビューに基づき検討したとするルテインの「推奨機能性表示」を発表した。「年齢とともに減少する黄斑色素量を維持するのを助ける」「気になるブルーライトから眼を守るのを助ける」などといった表現を挙げている。

 これらの機能性表示案は、先月日本で開催された、米国眼科学会に関連する「ASAI‐ARVO 2015」の企業向けセミナーで最初に披露したという。

 その他に挙げた機能性表示案は、視機能と視覚の質を向上させるのを助ける▽光ストレスから目を守るのを助ける▽酸化ストレスから眼を守る▽視機能を守る▽眼の視機能維持をサポート▽眼の健康維持と保護に──など。今後、ガイドラインの内容に合わせて修正を行い、新制度により適した表示を用意する。

 また、特定保健用食品の許可取得実績を生かし、機能性表示が可能な素材の提案から最終製品開発までの「トータルサポート」を展開する方針の東洋新薬でも、独自素材の一部について機能性表示案を明らかにしている。「フラバンジェノール」では、〝松樹皮由来のポリフェノールが悪玉コレステロールを低減〟、また、「の花エキス」では〝花イソフラボンが体脂肪をサポート〟などといった表現を提案していきたい考えだ。 

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