コレステロール阻害で新規化合物 ファンケル(2015.3.12)
㈱ファンケルは12日、京都大学、静岡大学との共同研究を通じ、コレステロールの取り込みを阻害する新規化合物をキノコの一種・クロサルノコシカケの抽出物から見出したと発表した。同研究成果をもとに、特定保健用食品、機能性表示食品への応用を視野に事業化を進めていく。26日から開催される日本農芸化学会で発表する。
同社によると、新規化合物「fomiroid A」は、小腸からのコレステロール吸収の中心的役割を担うタンパク質Niemann‐Pick C1‐Like 1(NPC1L1)の機能を阻害するという。今回特定した新規化合物の骨格をベースに、さらに効果の優れた類似化合物の探索も可能とし、高コレステロール血症改善の健康食品などに応用できる可能性があるという。また、不明点が多いとされるNPC1L1を介したコレステロール吸収のメカニズムの解析ツールとして利用できる可能性も示唆している。