新規PG複合体を共同開発 弘前大とサンスター(2015.3.12)
弘前大学とサンスター㈱は10日、鮭鼻軟骨を原料由来とした熱水抽出法による新規プロテオグリカン複合体原料を開発したと発表した。プロテオグリカンを生体内と類似した構造のヒアルロン酸とコラーゲンとの複合体の形で抽出する製法で、熱水のみの抽出より精製工程が簡略化、低コスト化を実現した。両者は同原料を美容用途で役立てる考えで、実用化に向け取り組んでいく。
両者は、プロテオグリカンの新たな生理活性の探索と生理活性をより高めるための新たな抽出技術開発を目的に、2007年から研究を開始。皮膚線維芽細胞を用いて同複合体の紫外線に対する予防効果を確認したとともに、昨年10月開催の日本生化学会では健常な成人女性を対象に同複合体摂取で、紫外線による紅斑と皮膚黒化(色素沈着)を抑制したことを確認、発表している。