生活健康事業をダイセルに譲渡 ユニチカ健食部門
(2015.3.23)
ユニチカは20日、生活健康事業を化学品メーカー大手のダイセルに譲渡すると発表した。譲渡予定日は今月末。譲渡金額は明らかにしていない。
生活健康事業部では植物性セラミドはじめラクトビオン酸、ハナビラタケなど機能性食品原料のほか、健康食品、飼料の製造販売を手掛け、年間10億円弱を売り上げていた。ダイセルはこれらすべてを譲り受ける。また同事業部の社員は、中央研究所社員も含めてダイセルに転籍する見通しだ。
ダイセルは新事業の一つにメディカル・ヘルスケア領域を置き、機能性食品・化粧品素材としては、大豆イソフラボンの代謝産物であるエクオールを開発済み。ユニチカから同事業を譲り受けることで、原料製品ラインナップと販売顧客を増やすことになる。
ユニチカでは昨年5月、18年3月までの中期経営計画を策定する中でコア事業以外の縮小・撤退を発表。今年に入り、これまでにメディカル事業、金属繊維事業の譲渡などを発表していた。生活健康事業を巡っては、複数の企業が買収に関心を示していたようだ。