トクホの審査手続き合理化へ 日健栄協トクホ講習会(2013.9.19)

トクホ講習会

 日本健康・栄養食品協会は19日、特定保健用食品(トクホ)の開発担当者を対象にした「特定保健用食品講習会」を都内で開催、申請上の留意点や統計解析の注意点などについて講演が行われた。

 この中で講演した消費者庁食品表示企画課の松原芳幸食品表示調査官は、1月の消費者委員会建議や、6月に閣議決定された規制改革実施計画で、トクホ制度の一部見直しや規制改革が求められたことを受けて、その対応状況の一部を説明。このうち、トクホ審査手続きの合理化、迅速化については、今月末にも工程表をまとめて公表する見通しだと語り、具体的な中身は明かさなかったが、昨年度に日健栄協に委託した審査基準に関する調査研究報告などを踏まえ、通知改正のかたちで対応する考えを伝えた改正通知は今年度中に発出される見通し。

 同氏は「これにより、どういった資料を準備すればよいか、少しでも示すことができれば、(申請企業の)お役に立てるのではと考えている」とも語り、トクホ申請企業の合理性や利便性を高める方向で検討する考えを伝えた。

 一方、日健栄協の加藤常務理事は挨拶の中で、同協会が進めているトクホの広告審査会を10月にも開催する考えを伝えた。同審査は、テレビ放映や新聞・雑誌などに掲載されたトクホ広告の内容が適正であるかを自主的に審査するもの。審査にあたっては健康増進法などの関連法規や、同協会が策定したトクホ広告自主基準などを指針とするほか、外部の有識者を第三者委員に招く。

 同審査については消費者委が1月の建議とともに公表した声明でも、自主基準の実行性を高めるため、同審査に期待する意向を示していた。
【写真は講習会会場となった東京大学弥生講堂・一条ホール】

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