届出、大手企業が先陣切る 機能性表示食品制度スタート(2015.4.2)
一定の科学的根拠に基づき企業責任で食品の機能性を表示できる機能性表示食品制度が1日、スタートした。大手企業を中心にさっそく消費者庁に届け出ている。機能性表示食品は6月初旬にも市場に出てきそうだ。
1日夜から2日朝にかけた複数の報道によれば、アサヒビール、キリンビールが難消化性デキストリンを機能性関与成分とするノンアルコールビールで届出を行った。アサヒでは同時にノンアルコールカクテルも届け出た。また、キリンビバレッジやアサヒ飲料では茶系飲料で届出ており、アサヒ飲料が届け出た表示は「目と鼻の調子を整える」。一方、サプリメントではサントリーウエルネスが「セサミンEX」で届出した。同社では「抗酸化作用」の表示を行いたい考えという。
サプリメントではほかに、森下仁丹やファンケルが複数アイテムで届出を行った。ファンケルでは「眼」に対する機能性表示を行う商品も届け出た。
また、キユーピーはヒアルロン酸を機能性関与成分にした「ヒアロモイスチャー240」で届出。システマティックレビューを行い、「肌の水分保持に役立ち、乾燥を緩和する」といった表示で届け出た。同社からの原料供給先も複数社が届出を行った模様だ。
ほかにも、健康産業流通新聞の取材では、原料事業者などが届け出たことが確認されているほか、山田養蜂場が今週中に届出を行うことを明らかにしている。また、小林製薬では今月中の届出を目指して準備を急いでいる。