輸入原料GMP認証を新たに導入 JIHFS(2015.4.6)
海外から輸入される健康食品原料に特化したGMP認証制度を、日本健康食品規格協会(JIHFS)が5月にも開始する。
GMPは一般的に製造所に対して認証する一方で、JIHFSの新GMPは原料製品を個別に認証する仕組み。これにより、機能性表示食品で特に求められる機能性関与成分の同等性、あるいは同一性を確保するとともに、客観的に証明できるようにする。
JIHFSとして4つ目の認証制度となる輸入原材料GMPは、米FDAがcGMPで要求している原料の「同一性証明」に意味合いは近い。多種類の輸入原料を受け入れる受託製造事業者など最終製品製造者にとっても、原料受け入れ前に原料の同一性が証明されていれば、その確認作業の負担を減じられるなどのメリットが考えられる。
原料製品個別に認証するのは、以前米FDAが原材料GMPの導入を断念したのと同様、度重なる現地査察はやはり難しいという事情があるという。しかしこれは、輸入者自らが海外供給企業の製造状況などを査察するための規範を設け、輸入者の査察報告を第三者が検証することで対応する。
また、輸入後に製品規格書に適合しているかどうかの分析試験を全ロットに対して義務付けるほか、原料保管場所の定期的な査察も行うなどといったプログラムで輸入原料を認証する。これにより、「cGMPの原材料同一性認証に優るとも劣らない制度」(池田秀子理事長)にしたい考えだ。
なお、JIHFSでは「輸入原材料GMP認証」の事業者向け説明会を、今月24日午後1時30分から4時まで、東京文化会館で開催する。詳細は電話03・5803・1565(JIHFS)迄。