届出情報からSRの質を評価 東農大の上岡教授らが研究計画(2015.4.13)
消費者庁のウェブサイトに今後公開される機能性表示食品の届出情報を検索し、機能性の科学的根拠とされたシステマティックレビューの質を評価する研究を、上岡洋晴・東京農業大学地域環境学部教授らが計画していることが10日までに分かった。
臨床試験登録サイトのUMIN‐CTRやPROSPEROに情報公開された。機能性表示食品をめぐるSR実施状況と、その記述の正確さを確認するのが目的だとしている。研究の詳細について上岡教授は、今後「詰めていく」としている。
公開情報によれば、この研究ではPRISMA声明などに基づき機能性表示食品のSRの質を評価するほか、同一の機能性関与成分におけるSRの比較分析も行う。上岡教授のほか共同研究者と研究協力者あわせて計12名の体制で実施する計画で、共同研究者には、機能性表示食品制度の検討会委員を務めた津谷喜一郎・東京有明医療大学特任教授も参画するという。
上岡教授は、SRの識者といわれる人物。昨年秋以降、業界団体など主催のセミナーで、SRを解説する講演を複数回行っている。