一般向け情報など「届出内容に課題」 検討会委員の森田氏(2015.5.25)
消費者団体「フーコム」の事務局長で、食品の新たな機能性表示制度検討会委員を務めた消費生活コンサルタントの森田満樹氏は22日、消費者から見た機能性表示食品制度の課題をテーマに都内で講演し、「ふたを開けてみると、検討会報告書ではこんなはずではなかったと思う部分が多々見られる」などと述べ、これまでに公開された届出内容の一部には課題があると指摘、「それを事業者の皆様と共有し、少しずつ良いものにしていきたい」と語った。
森田氏は、一般消費者向け届出公開情報の内容が総じて難解だとし、「なかなか理解できない」と述べ、分かりやすい情報開示を求めた。また、消費者庁の届出書類確認は形式的なものであり、「問題のある内容でも受理される」ことから、「科学的根拠の薄い商品が市場に出回る可能性がある」との懸念を述べ、「これを誰が監視するのか」と問題提起した。