アスタで健食参入、米国から JX日鉱日石(2015.8.13)
アスタキサンチンを飼料用に原料供給してきたJX日鉱日石エネルギー㈱が、健康食品用として来年度中に原料供給を開始する。当初はアスタキサンチン需要の多い米国から供給を始め、次のステップとして日本や欧州、アジアでの展開も視野に入れている。
健食分野への参入は、米国を中心に欧州やアジアで、サプリメント素材としてアスタキサンチン需要が高まってきたことが背景にある。
同社アスタキサンチンは、パラコッカス属細菌を用いた発酵法で製造。菌自体はアスタキサンチンをフリー体として約2%含有。その菌体からアスタキサンチンを抽出及び精製し、原料化する。
原料は基本的にフリー体の粉末として供給、オイル状のエステル体との差別化を図る。参入初期は、純品換算で1㌧程度の供給体制を整え、その後、需要に応じた生産体制の構築を検討する。
また、従来原材料のヘマトコッカス藻は光を照射するコストが掛かるが、同菌はその必要が無いことから、同社では競争力のある価格で提供する方針。